法 話
   第1の章
   第2の章
   第3の章


龍門寺に窯を開きました。

 

 
     
       
 
   

私の畏敬する知人に墨跡鑑賞の「通」がいる。この知人が墨跡に興味を持ちはじめて、書画骨董屋
に出入りしていた頃、ある日「放下着」の一幅を手に入れて、親しい某和尚のところにやって来た。
「和尚さん、禅の坊さんというのは、面白いことを書きまんな。これ『下着を放て』と読みまんのやろ、
パンツも取って裸になれということでっか。ハッハッハッ」
「何を言うのやな。『ほうげじゃく』と読んで、持っているものを捨ててしまえということだがな」
「着」は命令の意を表す助詞である。知人の読みはちがったが、その意味合いは当たらずといえども
遠からずである。
いまは不要な物でもいつか役に立つ時がある、もったいないと捨てきれず蓄えておく。それが美徳で
もある。ところが今日のように物が豊富になると、いつの間にか身の回りは、ところせましと雑物で山を
なしている。なんにもないのも困るが、何年も在ることすら忘れてしまっているのがほとんどだ。そんな
物はかなぐり捨てて、その時に必要なものだけを机上に置いて、ガランとした部屋にいたら、さぞかし
スカッとするだろう。
釈尊は、人が苦しむのは、ものを集めたからだとおっしゃる。物もそうだが心もそうである。勝手に思念
をあまた起こし集めて捨てきれずに苦悩する。そこで起こした思念の捨て方が問題である。酒を飲む
のも、山に向ってどなるのも一つの捨て方だが、おもえば、俳句も和歌も歌曲も絵画も小説も、人の
思念の捨てカスである。
生活廃棄物で海を埋め立て、港湾基地やファッションタウンが生れている。下水を処理して、工業用
水や肥料が生産されているが、工業廃棄物で公害も生れている。年々蓄積される核廃棄物は、いっ
たいどうするのか。
みずからのため、他のために、生かしてうまく捨てることを「喜捨」という。いまは、捨てる文化を創造し
なければならないときだろう。

                                                 又玄窟

  龍門寺・河野太通老師書  
 
龍門寺・通玄庭  
         
       
         
     

龍門寺は、盤珪さんの生地に寛文元年(1661)に創建され、当時の遺構をそのままに伝えている貴重な文化
財です。盤珪国師を祀る開山堂、県指定文化財の仏像3体、市指定文化財の17棟の諸堂をかかえる、その
静寂な境内は、今も盤珪国師の遺徳を偲ばせています。
終戦後は一理四方といわれた寺領の大半を解放し、以来、無檀家の故もあって伽藍の補修、維持管理もまま
ならず代々のご住職は苦心してきました。この郷土の貴重な文化財を後世に遺していくためには、早急な手入
れが必要になってきております。又、坐禅と禅に関心をよせる人、心を癒す場を必要とする人のために、慈愛と
信心を養う菩薩行道場として「大衆禅道場」が創設されました。この道場は、混迷する現代社会を照らす灯火
となり、ひいては龍門寺の復興につながるものと確信しております。
より多くの方々に、龍門寺復興の趣旨にご理解とご賛同をいただきまして「龍門寺を興す会」ご入会をお願い
申し上げます。

 
         
      「龍門寺を興す会」ご入会/会費  
     
       会  費
         ご入会への御礼
  生涯会員    1回 1口100,000円
  四半折又は茶掛け書きおろし墨跡1枚
  年会員   毎年1口 10,000円
  又玄窟老師の直筆色紙1枚
  ご寄付   金額はご自由
  額に応じて茶掛け又は半折の墨跡
 
         
           事務局(龍門寺内) 
        兵庫県姫路市網干区浜田812(〒671-1242)
        Tel.079-272-1276 Fax.079-272-1383
        E-mail : ryomonji-abosi@aioros.ocn.ne.jp

      会費・ご寄付の送金には郵便振込をご利用ください。

       加入者名 盤珪さんの寺 龍門寺を興す会
       口座番号 00940-6-163283
 
         
      龍門寺・頒布会  
         
       
         
     
蓮の花  
 
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